ジスロマックとアジーが「まったく同じ」は間違いです

アジーがオリジナル性病薬ジスロマックとはちょっと違う理由!

ジスロマックとアジーはメリット面で違います

クラミジアや淋病を治療するのによく処方されているジスロマックという抗生物質があります。製造元はアメリカのファイザー製薬で、マクロライド系と呼ばれる新しいタイプの抗生物質です。その効果は高く、日本でも積極的に処方されている性病治療薬です。一方アジー(AZEE)は、シプラ社が開発したジスロマックの後発薬・ジェネリック薬品で、その主成分はジスロマックと同様にアジスロマインが使われています。となりますと、この両者には治療効果に違いは見られないという事になります。もちろんファイザー製薬の持っているアジスロマイン成分の特許権は既に満了を過ぎていて、全ての成分情報が公開されています。ですから後発のジェネリック薬はオリジナルと同等か、あるいは何らかの改善を加えた形で製造されるのが一般的です。となりますと効果の面で優劣はほとんどないのが常識です。ですが厳密に両者を比較しますと、ユーザーにとってのメリット面に違いが生じてきます。

ジスロマックとアジーの相違点について

ジェネリック薬は先発医薬品の技術やデータをそっくりと借用して作りますから、オリジナルが抱えている開発コストをまるまる免除される事になります。その為にジスロマックの販売価格はその分高目になります。ちなみに通販でのジスロマック250mg(6錠入り)の価格相場は5000円前後、ですが後発ジェネリックのアジーは、250㎎(6錠入り)で2000円以下でも購入が可能です。つまり半額以下の費用で治療ができるというメリットがあります。それでいて効果の確かさと品質・安全面では遜色がありませんから、個人輸入のユーザーに人気が出るのは当然でしょう。もちろんクリニックでも処方をしている治療薬ですので、病院治療で選択しても費用面でのメリットは得られます。とは言っても、あくまでも類似薬品と言う事で、未だに信頼していない方も日本には多くいます。日本では『医師の処方が全て』といった先入観があります。そしてクリニックで高いオリジナル薬を使う傾向が高いために、それが品質や効果にも影響すると思い込んでしまう人も多いのです。ですが、先にも言いました通り、ジスロマックとアジーは成分が同じなのですから、無意味な偏見は捨てて正しい知識を持って薬と向き合うと良いでしょう。ちなみに国境なき医師団では、率先して格安なインド製ジェネリックを利用しています。
(2017年現在)